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橋爪もも

■「文庫X」とは…
2016年に出版・書店業界を飛び越えて話題となった、さわや書店フェザン店という盛岡駅ビルにある一書店の企画である。
その本は、とある文庫本の表紙をオリジナルのカバーで覆い、タイトルも著者名も見えない状態で2016年7月21日、さわや書店フェザン店の店頭に並んだのだが、買う前に分かる事は「税込810円であること」「500ページ以上であること」「小説ではないこと」の3つだけ。
この謎の本は、さわや書店フェザン店の店頭に並ぶやいなやすぐに売れ始め、やがて全国650以上の書店に波及、タイトルを明かした現在も売れ続け、30万部を超えるベストセラーとなっている。
「文庫X」の中身は「殺人犯はそこにいる」という、北関東で実際に起こったとある“未解決事件”を取材したノンフィクション作品であり「調査報道のバイブル」と呼ばれる程の一冊だ。

■CD「文庫Xの歌」とは…
この事件の周囲には、今も癒えない様々な感情が残り続けているが、この本を読んだ橋爪ももは、自分の内側に生じた衝動を昇華するために歌を作る。その歌こそが「願い」そして「私の涙で咲いた花」である。
2017年4月、彼女はその2曲を1枚のCDにして、さわや書店フェザン店に送る。
「文庫X」の仕掛け人である、同店店員の長江貴士氏に宛てて書かれた手紙には『「文庫X」を読んで作った歌です』と書かれていた。
長江と共にそのCDを聴いたさわや書店フェザン店の店長である田口は、やや消極的な彼女を説得し、名前を伏せる形でならという彼女との約束を守り、アーティスト名を歌手XとしたCD「文庫Xの歌」を5月、店頭で販売を開始した。
結果、さわや書店フェザン店のみでしか販売していないにもかかわらず、現在までに300枚以上を売り上げたのだった。

■橋爪もも、メジャーデビューへ
そして、ついに9月16日(土)、場所はIBCまつり 野外特設会場ステージ上。
「歌手X」の産みの親である田口店長と長江貴士の目前で「歌手Xは私、橋爪もも」である事を大観衆に向けて公表、更にはメジャーデビュー決定も発表した。
発売にあたり、この2曲をメジャーリリース仕様に新録、さらに新曲を1曲加えたこのCDで10月、彼女はメジャーデビューを果たす。
「文庫X」という企画をスタートさせたさわや書店の皆さんに、是非聴いて欲しい…歌い手としてそう願っただけの彼女の行動が、ここまでに繋がった。


●さわや書店フェザン店 長江さんコメント・・・・・・・・・

橋爪ももさん初めてお会いしてから5ヶ月。僕らの手によって「歌手X」として名前を伏せてもらわなければならなかった彼女には、大変な苦労を掛けてしまいました。しかし、僕らが彼女の名前を伏せて曲を届けようと思った理由を、橋爪ももさんのライブを直接目にした方には理解してもらえると思っています。「見た目」と「パフォーマンス」のギャップは、まさに「文庫X」に通ずるものがある、と感じました。「見た目」で「これは私が聴く曲じゃない」と思われてしまっては、この素晴らしい曲が多くの人の手に届かない…。そういう思いから、歌手名を伏せて彼女の歌を届けようとしたのです。
IBCまつりの当日、僕はMCの一人として橋爪ももさんと同じステージに上がる機会がありました。計3度登壇しましたが、ステージに上がる度に観客の視線や雰囲気が大きく変わっているのを感じました。最初は「何者?」という視線だったのが、彼女の歌声を聴くことで、「なんだか分からないけど凄い歌を聴いている」という雰囲気に変わっていきました。橋爪ももさんが当店に最初に送ってくれたCDを聴いた時から凄い歌だと感じていましたが、僕自身も初めて「文庫Xの歌」をライブで聴いて打たれた一人なので、その観客の変化はとてもよく理解できます。彼女の存在と歌声が、少しずつでも多くの人に知ってもらえるようになれば嬉しいです。
そして、この「文庫Xの歌」をきっかけにして、また改めて「文庫X」そして「殺人犯はそこにいる」という作品に注目が集まってくれればと思います。


●近藤正司氏 (スペースシャワーネットワーク)寄稿

歌は自ずからソウル(魂)なのだと思う。音楽ジャンルではない。心の奥底から発する言葉が調べにのせて人の心に届き、そのソウル(魂)を揺さぶり、突き動かす。歌の力だ。橋爪ももの音楽にはそんな力が備わっている。

ハイトーンの歌声が幅を利かす昨今にあって、彼女の声はむしろ太く、落ち着いている。かわいいの真逆を行くその歌唱。シャウトする声も内奥深くに落ちていく。包み込むその歌声も手垢のついた癒しとは別物だ。生きにくい今、そして、すぐそばに迫る未来への漠たる不安を踏みしめて彼女は言葉を紡ぎ調べを歌う。

ありがとう、さようなら 忘れてもいいから/描いた未来に僕はいないけれど/願った夢はきっと 花のように形を変えずこの先も咲いていく/あなたの支えになれたらいいなぁ (M1『願い』より)
私たちはきっと 幸せに鈍くなって見落としてきた/後ろめたさを感じ それでも未来にとぼとぼ歩きだす (M2『私の涙で咲いた花』より)
阻まれるささやかなこの声を信じて 目を開け目を開け/ある日突然訪れた長い悪夢 生きているあなたたちへ送る (M3『小さな声』より)

橋爪ももの世界は決して明るくない。しかしその世界は愛を渇望し、未来を愛おしく希求している。暗闇の先から届く一条の光を追い求めるように。言葉のひとつひとつ、調べのバリエーション、そして声のゆたかな表情。橋爪ももの歌は心の奥底で深く静かに、やがて力強く共鳴する。


近藤正司 (スペースシャワーネットワーク)

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願い

2017年10月25日発売
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CD / TKCA-74587
\1,111+税

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