【STORY】
崖の上のポニョ
海辺の小さな町。
崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、
ある日、クラゲに乗って家出したさかなの子・ポニョと出会う。
アタマをジャムの瓶に突っ込んで困っていたところを、
宗介に助けてもらったのだ。
宗介のことを好きになるポニョ。宗介もポニョを好きになる。
「ぼくが守ってあげるからね」
しかし、かつて人間を辞め、
海の住人になった父、フジモトによって、
ポニョは海へと連れ戻されてしまう。
人間になりたい! ポニョは、妹たちの力を借りて父の魔法を盗み出し、
再び宗介のいる人間の世界を目指す。
危険な力を持つ生命の水がまき散らされた。
海はふくれあがり、嵐が湧き起こり、妹たちは巨大な水魚に変身して、
宗介のいる崖へと、大津波となって押し寄せる─。
少年と少女、愛と責任、海と生命。
神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く、母と子の物語。
新しい海の唄の誕生 〜覚 和歌子作「さかな」より翻案
宮崎監督は、「崖の上のポニョ」で、これまでにない“新しい海の唄”を作りたいと考えていました。
これまで海の唄というと「うみはひろいな 大きいな*」という唱歌に代表されるように、海を風景や舞台として捉えた唄ばかりでした。監督は今回の作品のために、“海そのもの”を歌った唄を作りたいと思い悩んでいたのです。
そんなある日、覚和歌子さんの詩集『海のような大人になる』(理論社刊)の中の一編の詩「さかな」に出会い衝撃を受けます。その詩には、監督が思い描いていた“海そのもの”が表現されていたからです。そして、宮崎監督はこの詩を元に、「海のおかあさん」の歌詞を書き上げたのでした。
後日、音楽担当の久石譲氏に手渡された音楽ノートには、歌詞とともに次の一文が添えられていました。
これは覚和歌子さんの詩集『海のような大人になる』の一編「さかな」を元にしました。
こうして、宮崎監督と覚和歌子さんと久石譲さんによる全く新しい海の唄、「海のおかあさん」が生まれたのです。
*文部省唱歌「うみ」(作詞:林柳波 作曲:井上武士)より
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