デビュー15周年を迎えた今年、ソロアーティストとして初のミニアルバムをリリース!
 

――まずは、ミニアルバムリリース直前(※インタビュー取材が11月下旬の為)の今の心境から聞かせてください。

「11月中旬からリリースイベントが始まって、そこでやっと実感が沸いてきました。ソロアーティストとしては当たり前のことかもしれないですけど、グループ活動をしていた頃はソロ曲が本当にありがたい存在だったので、今回こうして全曲自分の声でレコーディングしたアルバムをリリースできるということは本当にありがたいことですし、とても贅沢なことだなと感動しています」

――制作段階ではあまり実感が湧いていなかったのですか?

「ジャケット写真の選定などもすべてイチから携わらせていただいたんですけど、少し他人事といいますか、自分ではない他のアーティストの方の作業をしているような不思議な感覚もあって…。なので、リリースイベントを実施した時に、ようやく実感できたような気がしています」
 

――初めてのソロアルバムということで、それがリアルな感想なのかもしれないですね。

「2曲だけ先行配信リリースしていて、リリース直前までカウントダウン配信のようなこともしていたんですけど、いつも聴いている音楽アプリのサブスクの中に「星名美怜」という自分の名前が入った時はもう異世界のような不思議な感覚でした。でも、ファンの皆さんが一緒に喜んでくださったことが本当に嬉しかったです。(ソロ活動を)やるかどうかとても悩みましたけど、今はミニアルバム発売までたどり着けて本当に良かったなという安心感もありますし、同時にリリイベを始めてからは、もっとソロアーティスト星名美怜を認知してもらわなきゃいけないなという焦りや闘争心のようなものも芽生え始めた気がしています」
 

――ありがとうございます。すごく率直な心境や今に至るまでの気持ちの揺れ動きが聞けたような気がします。ちなみに、ソロアーティストとしてのプロジェクトはいつ頃から動いていたのですか?

「今年の6月頃にお話をいただき、7月末から選曲作業が始まったのですが、早い段階でプロデューサーの方と私の意見が一致したのを覚えています。同じ思いを持った方とまたお仕事ができるというのはとても素敵な出会いだったなと思っています」
 

――プロジェクトが動き出してから、ファンの皆さんに発表するまでの期間はドキドキだったのではないでしょうか?

「その期間は舞台をやっていたんですよね。しかも、その舞台がバンド編成でお届けする作品だったので、私が「今レコーディングをしている」といった報告をSNSなどにアップすると、舞台の話だと思ったファンの方が多かったようです。実はそうじゃないんだよ…と思いながら見ていました(笑)」
 

――久しぶりのレコーディングはいかがでしたか?

「8月末から9月にかけて、毎日レコーディングスタジオに通っていたのですが、その時はとても懐かしい気持ちになりました。今までは「このパートを歌いたい!」、「落ちサビが欲しい!」と思うこともありましたけど、今回は全部が自分のパートなので、ありがたいと思いつつも「私に歌えるのかな?」というプレッシャーも感じていました。でも、レコーディングに立ち会って、期待を込めて見守ってくださっている今のスタッフの皆さんの前で、そんなことを考えちゃダメだと思って、とにかくがむしゃらに1曲ずつ向き合ってレコーディングに臨みました」
 

――ソロアーティストとして始動します!と発表した時のファンの皆さんの反応や反響はいかがでしたか?

「とても温かかったですね。歌って踊っている星名美怜が好きだと言ってくださる方達がずっと待っていてくれたので、そんな皆さんの期待に応えられるようなアルバムにしたいと一番に思っていました。楽しみに待ってくださっていたファンの皆さんの声が聞けて、本当に嬉しかったです」
 

――11月1日にはソロライブを開催しましたが、今回はこれまでの生誕ソロライブとはまた違ったライブになったのではないでしょうか?

「そうですね。生誕ソロライブというよりも、本当にソロアーティスト星名美怜としての初ライブといった形だったので、誕生日の存在を忘れるくらいに1曲1曲夢中で歌っていた気がします。また、初めてバンド編成でソロライブができたことも嬉しかったですし、今年出会った舞台の皆さんが協力してくださったので、そうした御縁もとても嬉しかったです。チームでひとつのライブを作り上げているという感覚を味わえたので、しばらくライブができなくなっていましたが、改めて私はライブが大好きなんだなと再確認できて幸せな1日でした。ファンの皆さんも先行配信の2曲しか知らないはずなのに、全曲ノリノリで盛り上げてくださって、サイリウムも振ってくださって、ライブは私の生きがいなんだと感じさせてくれました」
 

――そして、そんなソロライブやリリイベを経験して、いよいよソロアルバムがリリースされるわけですが、ジャケットや衣装などにも星名さんの意見が反映されているのですか?

「今回は衣装の打ち合わせにも最初から入らせていただき、色々な希望や意見を言わせてもらいました。その後、数案の中から選ぶ形なのかな?と思ったら、私が希望した3つのパターンのすべての衣装を作っていただけたので、とても嬉しかったです。また、収録曲も5曲入りの予定だったんですけど、CDを3形態でリリースすることになり、全部で7曲もの新曲を作っていただいたので、楽曲についても感謝の気持ちでいっぱいです」
 

――3つの中でType-Aの衣装がメインのアーティスト写真になっていますが、これが星名さん的にも一番のお気に入りだったのでしょうか?

「楽曲がロックテイストなので、スタイリストさんともロックっぽい衣装にしようと話し合って、チェック柄を入れていただき、私のこだわりでスカートは短めでボリュームのある感じにしてもらいました。あとは、目に留まりやすいように赤にしたいという希望も言わせていただき、それらすべてを反映して、ひとつひとつ丁寧に作っていただけたので本当に嬉しかったです。この衣装でソロアーティストデビューの発表をした時には、色々な人からLINEが来たんですけど、(ソロデビューのお祝いよりも)「衣装が可愛いね!」という反応が多くて、「そっち!?」と思いました(笑)。ソロアーティストと言ってはいますが、ずっとアイドルをやってきたので、変に大人ぶって自分じゃなくなるよりも、まだまだ着られるうちはこういう可愛い衣装を着たいと思って今回の衣装を選びました」
 

――アルバムタイトルの『Once Upon a Star』はどのような思いで付けられたのですか?

「タイトルは自分で付けたんですけど、記念すべき1枚目の作品なので、自分の名前の一部を入れたいなと思い、入れるならやっぱり「星」かなと思って「Star」を入れました。アイドル時代はキラキラしているねと言ってもらえることが多かったんですけど、今年は本当にそうなのかな?と疑心暗鬼にもなった1年で…。先ほどもお話したように、しばらくライブから遠ざかっていましたが、舞台やソロライブを経験して改めて私はライブが好きなんだと気付いたので、ステージ上からサイリウムが輝く景色をもう一度見たいと思い、そして、ずっと支えてくれている皆さんと一緒にあの場所に戻ってもう一度輝きたいという思いを込めてこのタイトルを付けました」
 

――では、ここからはそんなミニアルバムの収録曲について聞かせてください。まずは、リード曲の「絶対最強自分支配」について。タイトルも曲調もインパクトがあり、今の星名さんの決意表明のようにも感じ取れましたが、いかがでしょうか?

「絶対にリード曲にしたいという意見がプロデューサーさんと一致したのがこの「絶対最強自分支配」でした。自分でも歌っていて、心を奮い立たせられるというか、ちょっとウルっときそうになる時もあるような楽曲です。どんな試練に対しても自分をしっかり持つことで、そして、支えてくださる方がいることで、自分として立っていられるんだと気付かされましたし、「他人の価値に負けんじゃねぇ」という歌詞もすごく響いて、自分に対しての応援歌にもなっているなと思います。可愛らしさで自分をガードしている部分もあれば、強さでガードしている部分もあるとても繊細な歌詞で、事前にこういう歌詞を入れてくださいといったやり取りは一切なかったのに、私のすべてを見透かされて作られたのかな?といった感じでとても衝撃を受けました。ただ、私的には「愛してごろにゃー」のところだけは少し可愛過ぎませんか?と言ったんですけどね(笑)。結局レコーディングしてみたら、いいねとなってこの歌い方になっています」
 

――なるほど。作家さんからのアンケートや取材を経て、このような楽曲になったのかなと思っていました。

「自分ではこんな歌詞は書けないですけど、本当に自分自身が投影されているような感じがして、怖いくらい驚きの1曲でした。でも、世の中に応援ソングはいっぱいありますけど、自分自身を守って強がっている人に向けた応援ソングというものはあまりないと思うので、この曲が何かを頑張っている人や歯を食いしばって頑張っているけど、頑張っていることをアピールできない人達の支えになったら嬉しいなと思います」
 

――星名さんご自身が歌っていてグッとくる歌詞はありますか?

「落ちサビのところの「絶対最強だって信じて 一人で藻掻いてきたけど 全部受け止めてくれたらいいのに」という歌詞は、思ってきたことをやっと口にできた感じがしたので、自分にとっても大切な歌詞だなと感じています」
 

――この曲は先行配信されていましたが、ファンの方の反応はいかがでしたか?

「“思い描いていた星名美怜”、“自分が好きな星名美怜”といった言葉を見付けた時は特に嬉しかったですし、「そう言ってもらうために作った曲だもん!」と思って見ていました(笑)。こうしてソロアルバムを出させていただく機会は、人生の中で何度もあるわけではないと思うので、ファンの方達に喜んでもらえるということは何よりも嬉しいことだなと感じています」
 

――この曲はライブでも特に盛り上がりそうですよね?

「アルバム全体を通してライブを意識しながら作ったので、是非コールを入れて楽しんでほしいです。この曲はバンド演奏だとさらにかっこよくなる曲なので、ライブでは皆さんが今までやってきてくれたそのままの応援のやり方(コールやサイリウム)で盛り上げてくれたら嬉しいなと思います」
 

――MUSIC VIDEOも公開中なので、是非MVの見所なども教えてください。

「まず、Type-A~Cまでのすべての衣装で登場するところが見所のひとつです。シーンや歌詞の内容によって衣装が変わっているので、その時々の気持ちや強さ、繊細さ、可愛さが3つの衣装からも感じられるMVになっていると思います。背景やセットの小道具なども可愛らしいので、細かい部分まで注目して見ていただきたいですし、赤い衣装の私とピンクの衣装の私が掛け合いしている印象的なフレーズがあるので、是非お友達と動画を撮って真似して盛り上げてもらえたら嬉しいです」
 

――では、ここからはダイジェスト的にはなりますが、他の収録曲についても聞いていきます。まずは、同じく先行配信されていた「Question」について。

「この曲は絶対に入れたいと思って最初に選んだ曲です。「絶対最強自分支配」との二面性というか、ギャップを楽しんでいただける楽曲だなと思っています。ざっくりとした言い方だと、今っぽいサウンドというか、皆さんにとっても耳馴染みの良い曲になっていると思うので、私もとても気に入っています。サビのループのところが印象的だなと思いますし、ラップパートもあって中毒性のあるユニークな歌詞が特徴的なので、同世代の方に聴いてもらえるきっかけになったら嬉しいです」
 

――続いて、「Bubble Ring」についてはいかがでしょうか?

「初めて聴いた時に、すごく好きなメロディだなと思いました。でも、最初は全5曲の予定だったので、候補からは外されていた曲だったんですが、全7曲にしようとなった時に、この曲を入れたいという思いがまたプロデューサーの方と一致して、収録することになりました。すごく繊細で刺さる歌詞が多いんですけど、私が一番好きな歌詞は「頑張ってハズレを引くような未来は(嫌だ)」という部分です。自分に正直に生きようと思わせてくれる曲だなと思いました。この曲は高音パートが印象的ですけど、Aメロでは低音域にも挑戦しているので、私の歌唱の振れ幅を見せられたらいいなと思って選んだ曲でもあります」
 

――そして、「Now Feel Saddest?」。この曲はまたヘヴィーなバンドサウンドが印象的ですね。

「自分の武器を最大限に活かせるなと思って選んだのがこの曲です。曲の勢いからライブが想像できましたし、掛け合いもあってライブに向いているなと感じました。グループ時代にライブで好きだった曲のことも少し思い出しながら…、これからファンの皆さんと一緒にライブで育てていけたらいいなと思っています」
 

――ありがとうございます。ここまではType-A~Cに共通して収録されている4曲について聞いてきましたが、ここからはType毎に異なる5曲目について教えてください。まずは、Type-Aの5曲目に収録されている「STAR RISE」について。これもまたライブ映えしそうな1曲ですね。

「この曲はライブがすごく想像できましたし、ライブの最後に歌いたいという思いもありましたので、アルバムでの曲順も最後にしました。今後、大きい会場でライブすることができた時には、ファンの皆さんとタオルを振ったり回したりして盛り上がりたい曲です。曲の持つ疾走感とストレートな歌詞に私自身もパワーをもらいましたし、作家の皆さんからも「頑張れ!」と応援してもらっているようなメッセージを受け取ったので、私からファンの皆さんに対してもストレートにお届けできたらなと思っています」
 

――続いて、Type-Bの5曲目に収録されているのが「Glow My Heart」。「Question」とはまた違ったクールさを感じましたが、この曲についてはいかがですか?

「実は、この曲が最初にレコーディングした楽曲なんです。久しぶりのレコーディングで今までとは違うテイストの曲だったので、かなり戸惑いましたが、アーティストとして再始動するからには幅広い楽曲を歌いこなしていきたいと思っていたので、歌い方や歌い回しについてたくさん指示を受けながらレコーディングした1曲です。他の曲と並べた時に、一番ガラッと雰囲気が変わる曲だと思うんですけど、こういうダンスナンバーが好きだと言ってくださる方もたくさんいるので、この曲も収録できて良かったなと思っています。「夢見ていたこの時が 現実になって」という歌詞は、今の私の心情を歌っているような感じもするので、このタイミングで歌うことができて本当に良かったなと思っています。すごくクールな楽曲ですけど、私自身も歌詞からとても刺激を受けています」
 

――そして、Type-Cの5曲目に収録されているのが「ミチシルベ」。

「この曲の歌詞は特に好きだなと感じています。自分主体の曲や相手から自分を見た曲はたくさんあると思うんですけど、この曲は、私の言葉もファンの方の言葉もそのまま歌詞に含まれているような気がしています。私はこんなにもファンの皆さんのことが好きだったんだと再認識した1年だったので、そういう思いをこの歌詞で伝えられているのかなと思いますし、大切な方と心が通じ合っているというキラキラ感を届けられたらいいなと思って歌っています」
 

――後半は少し駆け足になってしまいましたが、各楽曲への思いやこだわりが聞けて良かったです。改めて、配信が全盛のこの時代にCDという作品としてリリースできることについてはどのような思いがありますか?

「CDという形で残してもらえるということは本当に嬉し過ぎて、ありがたいことだなと思っています。私にとってももちろん嬉しいことですけど、応援してくださっている方達も同じように嬉しいと思ってくれているのかなと感じています。しかも、3タイプもリリースできるなんて本当に贅沢なことですよね。いつか私がおばあちゃんになった時、孫に自慢して見せたくなるような大切な作品ができました。しかもイチから制作過程に立ち会わせていただくという貴重な経験をさせてもらえて、本当に幸せだなと思っています。ただ、決してこれがゴールではなく、やっとスタートラインに立てたなと思っているので、この作品をリリースできたことを誇りに思って、今後も活動を続けていきたいです」
 

――現在も絶賛リリースイベント期間中だと思いますが、リリイベで再確認や再認識したようなことはありましたか?

「自分ではデビュー15周年という実感はあまりなかったんですけど、ショッピングモールでイベントをやっていたグループのデビュー当時のことを思い出したりもしました。時を経て、また同じ経験をさせてもらえるなんて、人生って本当に面白いなと思いますし、リリイベではもっと頑張ろうという気持ちが芽生えたりもして、過去の自分からも刺激を受けているんだなと感じています。長く芸能界で活動をさせていただく中で、この歳になってもまだまだやりたいことがあるというのはとても楽しくて幸せなことですし、これから頑張ってもっともっと有名になりたいと思っている自分にびっくりしていて、そういう意味でも自分自身を鼓舞する作品になったんだなと思っています」
 

――では、そろそろまとめに入っていくのですが、今後ソロアーティスト星名美怜として思い描いている理想のアーティスト像を教えてください。

「本当にシンプルですけど、ずっとキラキラしたアーティストでいたいと思っています。また、デビューした時の思いは一度しか味わうことができないと思うので、今のこの気持ちを忘れずに活動を続けていきたいです。あとは、長く応援してくださっているファンの皆さんのことを幸せにできる存在でずっとあり続けたいですね。もちろん、これから出会って知ってくださる方に対しても、皆さんの人生に何かきっかけを与えることができて、寄り添えるようなアーティストになれたらいいなと思います」
 

――是非2026年の目標も教えてください。

「来年はライブハウスツアーをやってみたいですね。あとは、アーティストとしては何よりもたくさんの方に曲を聴いてもらいたいです。私は苦手なことが特にないということが特技だと思っているので、とにかく色々なことに挑戦して、色々な方面から星名美怜という存在を知ってもらい、好きになってもらえるような1年にしたいと思っています」
 

――ありがとうございます。では、最後にこのインタビューを読んでいるファンの皆さんにメッセージをお願い致します。

「デビュー15周年と言いながらも、ソロアーティストデビュー1年目の星名美怜です。今は初心に戻った気持ちで活動をしています。今回完成したアルバムを宝物にして、これから皆さんと一緒に色々なステージに立てたらなと思っています。2025年は転機の1年だったので、2026年は一歩ずつ着実に進んでいけるように頑張ります。これからも応援をよろしくお願い致します」

インタビュー:ATSUSHI OINUMA


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星名美怜<徳間ジャパンコミュニケーションズ>

<リリース情報>
Debut Mini Album 『Once Upon a Star』
発売日:2025年12月3日 (水)
楽曲配信は👉コチラ

【Type-A】 品番:TKCA-75316 / 価格:¥2500(込)
1. 絶対最強自分支配
2. Question
3. Bubble Ring
4. Now Feel Saddest?
5. STAR RISE

【Type-B】 品番:TKCA-75317 / 価格:¥2500(込)
1. 絶対最強自分支配
2. Question
3. Bubble Ring
4. Now Feel Saddest?
5. Glow My Heart

【Type-C】 品番:TKCA-75318 / 価格:¥2500(込)
1. 絶対最強自分支配
2. Question
3. Bubble Ring
4. Now Feel Saddest?
5. ミチシルべ